17年前、文筆家で骨董・美術工芸品に造詣が深い白州正子さんが愛用されていたリングをひと目見て『こんなのを作れる人になりたい』と思い込んでしまったことがきっかけで現在のMASUDAがおります。
戦後高度経済成長のどさくさには古墳から掘り出された出土品が出回っていたそうで、このリングのモチーフも古墳時代の装飾ガラスです。
なんとも存在感のある素朴なリングの印象が心に焼きつけられたのでした。
何はともあれ右も左もわからない『彫金』という技術を学ばなければ、という事でご縁があった京都の
『工芸工房鎚舞』の鎚舞先生の教室へ週一で通うという生活からMASUDAが始まりました。
それから『こんなのを作れるような人になりたい』という思いだけは失くさないように心の宝箱の中入れて、私なりの『人生いろいろ~♫』を生きてきました。
そして、自分が作りたいと思うものは作れるようになり、人様へお届けする気持ちにも落ち着きがもてるようになったタイミングでカイヤナイトとの出合いがありました。
白州さんの古墳ガラスがMASUDAにとってはカイヤナイトだったようです。
ある意味でようやくスタートラインについた感があります。
次の『こうなっていきたい』を自分の中で明確にしよう、と、またちょっとワクワクしながら自分に問いかけている今日此の頃です。