シック系のMASUDA作品でよく使う「布目象嵌」という技法(特に、「MIT」やコラボジュエリー「開」ではお馴染みの技法)では、アルミホイルくらいの厚みの純金箔を使用します。他に、薄物用のミシン糸くらいの太さの純金線を使ったりもします。それら「純金箔」「純金線」を布目状に刻みを入れた「銀の表面」に象嵌していくのですが、小さなキレッパシが残ります。写真がそれ。細かいデザイン部分の象嵌に役立つこともあるのですがケース内で眠っている事が殆ど。されど、立派な純金。塵も積もれば「山」となる事を密かな楽しみにしています。