約10年くらい前に制作したリングです。
知らなかったのですが、友達のお母さんが大事にはめ続けてくださっていました。
石の色も気に入ってくださっているそうで『同じような石でもうひとつほしい』というオーダーをいただきました。
久しぶりに里帰りしたリングは、凸凹の凸のところは『テカテカ』凹のところは良い感じに『いぶし銀色』に染まり可愛がられていることがよくわかります。
箱に仕舞い込まれている間もなく、ご愛用いただいている証拠です。
銀製品の本来の美しさを改めて教えられたような思いになりました。
今の私から見ても技術的には拙さが残る作品ですが、今の私を充分励ましてくれるメッセージを届けてくれました。
日々黙々と孤独な作業が多い中、『どなたかの日常のちょっとした彩りに役立ってるんだな』と、続けてきた喜びをしみじみ感じました。